コロナ禍でIT職や営業職はどう変わる?不況にも強い環境を手に入れる方法
コロナ禍において働き方は重要なポイントです。コロナの流行で私たちの日常や価値観は大きく変化しました。リモートワークの推奨やソーシャルディスタンスの必要性が問われ、働く方法や環境が見直されました。
IT業界や営業職は、コロナ禍でも関係なく需要が高く、働きやすい環境が整っている場合が多いです。
今後のキャリアプランを考えるきっかけを提示します。
まとめ:IT職・営業職の経験を活かして理想の働き方を見つけましょう
■コロナ禍で働き方はどう変化したのか
コロナ禍で人々の働き方は変わりました。ソーシャルディスタンスが推奨され、通勤して出社するスタイルが見直されています。
総務省の「令和3年 通信利用動向調査」(令和4年.05.27発表)では、テレワークを導入している企業は全体の51.9%と報告されています。
テレワーク導入企業が半数を超えたのは初めてでした。
企業規模や地域によって働き方の変わり方には差があります。 コロナ禍での3つの働きやすいポイントを確認しましょう.。
勤務時間の調整ができる
1つ目のポイントは勤務時間の調整ができる点です。
働き方改革としてフレックスタイム制の導入が推奨されています。定められた期間で一定の勤務時間を満たせば、始業や終業、休憩時間を自由に設けられるフレックスタイム制は、労働者のモチベーション維持に有効だといえるでしょう。
自身の体調や集中力に合わせてスケジュールを組めるのがメリットです。コロナ禍で家族が体調を崩した場合も、フレックスタイム制であれば看病をしながらの勤務が可能です。
リモートワークができる
2つ目のポイントはリモートワークができる点です。
リモートワークは生産性が疑問視されていますが、厚生労働省が行った2020年の調査では、次の結果が分かりました。
テレワーク導入の効果は以下のとおりです。
1位:感染症対策に有効
2位:従業員の通勤負担の軽減
3位:家庭生活を両立させる・従業員への対応、離職防止
リモートワークの導入は、人との接触が減るだけでなく、通勤負担の軽減や家庭との両立が可能など、メリットが多いのです。
従業員の状況を考慮できる
3つ目のポイントは、従業員の体調などの状況を考慮できる点です。
企業や業種によって、配慮はさまざまです。休暇の制度も働く環境により大きく異なります。
有給休暇の取得は2019年の労働基準法改正で見直されました。年10日以上有給がある場合、5日の消化を義務づけた形ですが、労働者の希望した日に休めるかは職場に判断が委ねられています。
コロナの流行を受けて、従業員の体調を把握し、考慮したうえで休みを推奨する企業が増えました。免疫力を維持するためにも、日々の体調管理が必要です。企業に協力体制があると、従業員も安心して働けます。
■不況に強いIT・営業職の特徴
不況に強い業界にIT業界が挙げられます。IT関連の商品・商材のニーズが不況の影響を受けづらいのが理由です。
場所を選ばず、スケジュール調整がしやすい業界なので、働き方も整っている場合が多いです。 職種では営業職は凡庸性が高く、スキルを磨けば様々な業界に対応できるので不況に強いといえます。
IT業界
IT業界はコロナ禍で業績が伸びている業界です。
リモートワークの推進でIT関連のサービス・商品が好調であり、将来性もあるのが理由です。AI(人工知能)の開発が進む中で、より高度な知識と技術が求められています。AIでも不可能な領域で分析・開発ができる人材を目指しましょう。
リモートワークやフレックスタイム制の働き方が取り入れやすく労働者が気持ちよく働ける環境が整っている場合が多いです。これからの時代のニーズに合った業界です。
営業職
コロナ禍でのリモートワーク導入により、営業職も非対面式のインサイドセールスが中心になりました。
非対面だからこそ、決められた時間内で効果的に商材を売る力が求められています。そのためには顧客のリサーチ・分析が必要だと認識しましょう。顧客の状況をヒアリングし、課題を分析し、商材を売る。一連の流れにオンラインでのやり取りが求められています。
コロナ禍においてオンラインでも業務が成り立つ業種であるのは強みです。1人で課題を抱えず、社内のチームとオンラインミーティングなどで状況を共有しながら戦略を練る必要があります。 商品や商材を売るテクニックやマナーを身につければ、凡庸性の高い人材になれるでしょう。時代の流れで商品のニーズは変わります。時代に合わせて売れる商品を扱う業界で働ける人材になるのが重要です。
マーケティング職
マーケティング職は時代に合わせて伸びた職種です。
ソーシャルディスタンスや外出機会の減少により、インターネット広告が有利な時代になったのが理由です。Webの分野でのマーケティング職のニーズが高まってきました。
データを分析し、ニーズや課題を導くマーケティング職は、物事を「なぜそうなったのか」の視点で考えられます。IT職や営業職と互換性があり、ジョブチェンジが可能です。専門性の高いマーケティングを行える人材が求められています。
■IT業界・営業職に活きる資格・経験
IT職や営業職でのスキルアップを考えるなら、資格の取得が有用です。知識を学べるだけでなく、対外的に自身のスキルをアピールできます。
コロナ禍において、働き方も求められる仕事も大きく変わりました。これからの時代もどのように変化していくか分かりません。
時代のニーズがどのように変化しても活躍できる人材になれるかは重要な観点です。社内評価・人事・転職と有利に働く資格の取得を目指しましょう。
ITパスポート
「ITパスポート」は経済産業省認定の国家資格で、ITの基礎知識を学べます。IT業界を目指す場合や就職した場合はまずITパスポートの取得を目指しましょう。
過去5年間の合格率は34%ほどで、しっかり勉強して試験に臨む必要があります。 国家資格となっており一度取得すると履歴書にも記載できる有用な資格です。参考書を手に入れて、どのような知識を学ぶ必要があるのか調べるとよいでしょう。
マーケティング・ビジネス実務検定
「マーケティング・ビジネス実務検定」はマーケティングの基礎を学べる検定です。A・B・Cの3つの難易度があります。初心者はCから始めましょう。
試験対策の教材は、問題集・通信講座・通学講座と3つ用意されています。自身に合った勉強スタイルが選べるので取り組みやすいです。 この検定で学べるマーケティングの知識は業界や業種に囚われません。凡庸性の高い知識なので勉強しておくと仕事選びに有利です。
基本情報技術者
基本情報技術者は、ITパスポートを取得したら目指したい資格です。エンジニアとしての基礎知識が問われます。
コンピューターのシステムやソフトウェアの開発を、上長の監督の元で行えるレベルが求められます。IT業界の技術職を目指す方はもちろん、IT業界の顧客に対応する方も取得が望ましいです。
合格率は20%~30%です。勉強時間をしっかり確保しましょう。
■まとめ:IT職・営業職の経験を活かして理想の働き方を見つけましょう
IT業界や営業職は不況に強く、自身に合った働き方が選べる仕事です。
働き方は企業や雇用形態にもよります。経験を積み、資格を取得していくつかの職場環境の中から好みの環境を選べる人材になるのが理想です。
将来どのような働き方や暮らし方をしたいかに焦点を当ててキャリアを考えると、やるべき課題が見つかります。
有用な人材になれるよう日々スキルを磨きましょう。