ピープルアナリティクスとは？2つのメリットや活用方法を解説
merhythm
「今後、経営人材として活躍するためにピープルアナリティクスについて知りたい」
「ピープルアナリティクスは経営にどう役立つの？」
このように考えていませんか？昨今、耳にする機会が多いピープルアナリティクスですが、これまでの手法との違いがわからない方もいるでしょう。
そこで本記事では、ピープルアナリティクスとは何かや取り入れるメリット、活用方法について解説します。
本記事を読んでピープルアナリティクスを理解し、会社の成長につなげましょう。
ピープルアナリティクスとは、従業員に関するデータを分析して人事施策に活用する手法
ピープルアナリティクスを取り入れるメリット
├ データをもとに客観的に判断できる
└ 適切な人材育成・配置ができる
ピープルアナリティクスの活用方法
ピープルアナリティクスを組織の意思決定に活用しよう
ピープルアナリティクスとは、従業員に関するデータを分析して人事施策に活用する手法
ピープルアナリティクスとは、従業員の年齢や性別、行動に関するデータを分析して、採用活動や従業員教育などに活かす手法です。
これまでの人事評価やアンケート調査といった方法だけでなく、従業員一人ひとりの適性をデータに基づき精度高く分析して、人事施策を考案・実行します。
昨今、ピープルアナリティクスは、以下の理由により注目を集めています。
- テクノロジーが進化したため
- 人手不足を解消するため
最近では、テクノロジーの進化により、細かい観点からのデータ分析が可能になりました。そのため、従業員一人ひとりの特性や強みを見て採用活動といった人事的な施策を実施できます。
さらに、人手不足を解消できることも理由の一つです。帝国データバンクの調査によると、企業における正社員の人手不足の割合は52.1%と報告されました。優秀な人材を逃さないためにも、ピープルアナリティクスの導入が求められます。
このような理由により、ProFuture株式会社によると、52%の企業がピープルアナリティクスを含む人材データ分析の活用に関心を示しています。
GoogleやMicrosoftもピープルアナリティクスを取り入れており、今後の活用が期待されるでしょう。
ピープルアナリティクスを取り入れるメリット
本項では、ピープルアナリティクスを取り入れるメリットについて解説します。
- データをもとに客観的に判断できる
- 適切な人材育成・配置ができる
導入するメリットを理解して、取り入れる際の参考にしましょう。
データをもとに客観的に判断できる
ピープルアナリティクスを取り入れて、人事データや行動データを分析すると、客観的な判断ができるようになります。
個人の主観で物事を判断すると、評価する内容が偏る傾向にありますが、問題となるデータを要因分析することで、公正で正確な判断につながるのです。
例えば、離職者の多い企業で、従業員の年代や役職、部署などを分析すると「どのような環境や属性において人材の離職率が高いのか」を把握できます。
それにより、離職を防ぐ改善策を立案できるでしょう。
そのほか、採用においては、性格検査やSPIの結果を参考にして、社内において活躍している人材のデータとマッチングさせて、優秀な人材の発掘も可能になります。
適切な人材育成・配置ができる
ピープルアナリティクスの導入により、適切な人材育成・配置ができるようになります。
従業員の仕事ぶりから「この社員にどのようなスキルを身につけてもらうべきか」「パフォーマンスが最大限に高まる部署はどこか」といった判断が可能になるからです。
例えば、従業員のスキルや個性をデータで可視化することで、レベルに合った研修や昇格につなげられます。
さらに、従業員のスキルや性格を考慮して、適性に合った部署移動も可能になります。
ピープルアナリティクスの活用方法
本項では、Google re:Workの記事を参考にピープルアナリティクスの活用方法を解説します。
Googleは、ピープルアナリティクスを取り入れることで、明確な企業体制の構築に活用できると述べています。
具体的には、従業員の実績や昇進などのさまざまな状態や行動を監視して、性別や人種別の結果も分析する手法です。
例えば、賃金差分析（どのような要因で賃金差が生じているかを確認する手法）[o]を実施して、性別や人種などによって給与差が出ていないかを検証します。
その根拠として、Googleは、マサチューセッツ工科大学スローン経営学大学院のエミリオ カスティーリャ氏の研究を参照しています。
本研究では、一貫した基準をもとにした昇格や明確な根拠を示した賞与額を要請すると、給与格差を是正できたと報告されました。
この研究から、評価される基準を明確に設けて人事施策を行うことで、求めている成果に近づくといえます。
それにより、従業員満足度向上や離職率低下につなげられるでしょう。
ピープルアナリティクスを組織の意思決定に活用しよう
ピープルアナリティクスとは、従業員の属性・行動データをもとに人事施策を行う手法です。
データをもとに人事施策を客観的に立案できたり、適切な人材育成・配置ができたりするメリットがあります。
Googleが公開している活用方法も参考にしながら取り入れてみましょう。
経営者として活躍するためには、さまざまな経営手法を理解しておく必要があります。特に、環境や社会などへの配慮を重視したESG経営は重要です。
以下の記事では、ESG経営について詳しく解説していますので、参考にしてください。
