営業スキルを活かしたキャリアパスとは?最適なプラン3選をご紹介


営業職として経験を積む中で「今後どのようなキャリアを歩んでいいかわからない」という悩みを抱えていませんか?

今後のキャリアパスを考えるには、営業経験を通じて身につくスキルが、将来的にどんなキャリアにつながるのかを知る必要があります。

そこで今回は、営業職に求められるスキルと、営業経験を活かした3種類のキャリアパスをご紹介します。これらをふまえ、自分の強みや適性が活かせるプランを検討しましょう。

営業職を通して求められるスキルとは?

  コミュニケーションスキル

  ロジカルシンキングスキル

営業職のキャリアパス

  管理職への昇進

  営業スキルを活かした転職

  営業で培った経験を活かして独立

営業スキルを活かし、自身の価値を高めていく

営業職を通して求められるスキルとは?

営業は、商品やサービスを購入してもらい、自社の売上に貢献する仕事です。仕事の成果が自社の利益に直結するため、さまざまなスキルを身につけることが重要です。

営業に必要なスキルを身につければ、案件を獲得しやすくなり、トラブルの解決につながるなどメリットがあります。

今回は、営業として求められるスキルとして、コミュニケーションスキルとロジカルシンキングスキルをご紹介します。

コミュニケーションスキル

営業職に求められるスキルとして、まずはコミュニケーションスキルが挙げられます。社内外の方とコミュニケーションを取り、商品提案に活かす必要があるためです。コミュニケーションスキルには、おもに以下の3つが含まれます。

  • 交渉力
  • ヒアリング力
  • プレゼン力

営業職は、相手の要望を聞き、お互いが満足できる方法を見つける交渉力が必要となります。具体的には、自社の要望や背景を理解しやすく伝え、相手が納得できる代替案を提示するスキルです。

また、顧客の顕在ニーズだけでなく、顧客自身が見つけ切れていない潜在ニーズを引き出すヒアリング能力も必要です。顧客に寄り添い、具体的な要望が出てくるよう質問をする力が求められます。

そして、商品のメリットを最大限伝え、購入・契約してもらうプレゼン力も必要となります。プレゼンをする際には、データや数字を用いて根拠を提示し、専門用語などをわかりやすく伝え、相手の不安感を払拭する必要があるでしょう。これにより、商品やサービスの購入につながります。

ロジカルシンキングスキル

数字やデータや状況から、物事を分析して筋道を考えるロジカルシンキングも営業に求められるスキルです。

ロジカルシンキングが身につくと、過去の販売実績から成功や失敗要因を導き出し、商談を成功につなげられます。さらに、根拠にもとづく論理的な話で社内外の相手を説得しやすくなるでしょう。

ロジカルシンキングのフレームワークの一つに、ロジックツリーが挙げられます。ロジックツリーは、答えを導き出したい課題を挙げ、その事柄を分類していくものです。例えば、自部署の利益率を増やす課題がある際には、分類として新規案件を増やす、原価を低くするなどが考えられます。

そのほかのフレームワークとして、以下が挙げられます。

  • ピラミッドストラクチャー
  • MECE
  • SWOT分析

ロジカルシンキングを営業の仕事に活用できれば、顧客の課題を解決することができ、結果的に十分な成果を上げられるでしょう。

営業職のキャリアパス

営業職として培ったスキルを活かすキャリアパスには、どのようなものがあるのでしょうか。

営業経験のある方は、上記で紹介したようなコミュニケーションスキルやロジカルシンキングスキルなどが身につくため、幅広いキャリアを歩むことが可能です。

今回はキャリアパスとして、管理職への昇進、転職、独立の3種類を紹介します。ぜひ自身の将来設計を考える際の参考にしてください。

管理職への昇進

営業職のキャリアパスとして、現場での営業経験を積んだあとに、管理職になる選択肢もあります。

管理職の仕事内容は、営業マネージャーや営業リーダーとして目標設定や戦略立案を行い、チームや会社の売上を上げることです。

目標設定にはは、KPI(重要業績評価指標)が用いられます。組織の目標を達成するためには、そのプロセスを具体的な数値に落とし込み、自主性をもたせながら伴走することが重要です。

また、施策の効果があるのかを判断するために、PDCAを活用し効果検証を行います。1週間から1か月ごとに振り返りを行い、実績をもとに改善のサイクルを繰り返していきます。

営業職の管理職としてチームマネジメントをする際には、以下のスキルが必要です。

  • 戦略立案力
  • マネジメント力
  • 人材育成力

チームをまとめるために、営業職として身につけたコミュニケーションスキルやロジカルシンキングスキルが役立つでしょう。

営業スキルを活かした転職

今までの営業経験で身につけたスキルを活かして、転職する選択肢もあります。

ここでは、ITの法人営業とWebマーケティング職をご紹介します。

IT法人営業では、SaaSの営業がおすすめです。SaaSとは、インターネット経由で利用できるソフトウェアです。総務省「令和3年版 情報通信白書」によると、世界のSaaSの市場規模は2020年度で1,223億[5] ドルとなっており、今後も拡大が予想されます。

SaaS営業をおすすめする理由は、無形営業の難易度は高く、市場から評価されるためです。また、目に見えない商品を売り込むため、個人の営業力が試されます。

Webマーケティング職では、営業で培ったロジカルシンキングスキルを活かせます。Googleアナリティクスなどのデータ解析ツールを見て、施策の効果を検証するためです。

例えば、営業では課題を分析して論理的に提案していくため、Web上で顔の見えない方の潜在ニーズを分析し、効果的なマーケティングができます。

また、電通のレポートによると日本のインターネット広告総媒体費は、2021年時点で2兆 1,571 億円[6] となっており、Webマーケティング業界は今後も将来性があるでしょう。

営業で培った経験を活かして独立

営業でスキルを身につけて独立するキャリアパスもあります。

例えば、営業代行や営業支援、コンサルティングなどで独立することが可能です。

会社の看板がない中では、今までの社会人経験で培った人脈を活かし、より営業力が必要となるでしょう。また、どの商品が営業として提案可能で、どのくらいの利益率が出るのかなどロジカルシンキングスキルも必須です。

現在、フリーランスとして独立する方は増えており、ランサーズ株式会社が2021年12月に行った調査によると、フリーランス人口は1,577万人[8] とされています。その中で、営業経験を最大限活かし独立することで、ほかよりも一歩抜きんでる事が可能です。

営業は売上に直結するため、自然と経営目線をもつことにつながります。そのため、起業して経営者になる選択肢もあるでしょう。営業から経営人材になる過程としては、現場での営業から管理職としてマネジメント力を強化し、経営に携わるポジションに就くことが一般的です。

経営人材に必要なスキルとしては、以下の通りです。

  • 決断力
  • 創造力
  • 分析力

経営者は、重要な側面で決断を行う必要があります。また、新しい事業を考える想像力が求められます。そして、数値データから改善点を導き、戦略を立てる分析力も求められるでしょう。

営業スキルを活かし、自身の価値を高めていく

営業で身につくスキルは、コミュニケーションやロジカルシンキングなど、仕事を行ううえで土台となるスキルです。どのようなキャリアパスを選択する際にも役立つスキルといえるでしょう。

現在の営業経験は、管理職への昇進やIT法人営業、Webマーケティング職への転職、独立につながります。もちろん、経営人材として活躍することも可能です。

これまでの営業経験で身につけたスキルを活かせる可能性を知り、今後のキャリアパスを考えていきましょう。