サブスクリプションは、ビジネスモデルを変える!話題の理由や事例を解説
サブスクリプションとは、定額の利用料を支払い、モノやサービスを一定期間利用できるビジネスモデルです。
近年、サブスクリプションを導入する企業が増えています。そのため、「サブスクリプションを理解したい」、「成功事例を知りたい」といった方もいるでしょう。
そこで今回は、サブスクリプションが増えている理由やアドビ株式会社の成功事例を参考にしながら解説します。本記事を読むことで、サブスクリプションを自社で活かす方法について理解できるでしょう。
サブスクリプションを把握して、自社サービスの売上向上につなげましょう。
サブスクリプションにより、消費行動が変わる!
サブスクリプションが増えてきている理由
├ 企業の継続的な売り上げが見込めるため
└ 消費者の価値観が変化したため
サブスクリプションを成功させた企業事例
└ アドビ株式会社
サブスクリプションを企業の集客につなげる
サブスクリプションにより、消費行動が変わる!
サブスクリプション(サブスク)とは、定額の利用料を支払うことで、モノやサービスを一定期間利用できるビジネスモデルです。料金を支払っている期間は、サービスを利用できますが、契約終了すると利用できなくなる点が特徴です。
サブスクリプションは、個人や企業向けのサービスがあります。例えば、企業向けのソフトウェアサブスクリプションが挙げられます。
今までソフトウェアは、パッケージとして購入して、永続的な利用が一般的でした。しかし、サブスクリプションにより月や年単位で料金を支払い、契約した期間によってソフトウェアを使用できます。
このようにサブスクリプションは、個人や企業も含め消費者の購買行動を変化させたサービスです。
サブスクリプションが増えてきている理由
サブスクリプションは、近年利用者が増加しています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、2023年度には、サブスクリプションの市場規模が8,623億5,000万円にのぼると予測されています。
このように、サブスクリプションが増えている理由はなぜなのでしょうか。以下の項で、理由を解説します。
企業の継続的な売り上げが見込めるため
サブスクリプションが増えている理由として、継続的な売り上げを見込める点が挙げられます。サブスクリプションは、商品を1回販売して終わりではなく、月や年単位で一定の利用料が支払われる契約です。
そのため1回きりの購入よりも、収益として安定する特徴が挙げられます。さらに、ユーザーが安定して契約するビジネスモデルのため、将来的な収益を予測しやすい点がメリットです。
また、サブスクリプションでは、ユーザーの利用状況の収集や管理、分析がしやすいため、データを活かしながらサービス改善につなげられます。それにより、リピート顧客が増え、継続的な売り上げにもつながります。
消費者の価値観が変化したため
消費者の価値観の変化も、サブスクリプションが増えている理由の1つです。
昨今は、モノを所有する価値観から変化して、「サービスの体験」が重要視されています。理由は、インターネットが普及して、さまざまな価値観が可視化されるようになったためです。また、物価高や所得減少により、モノを所有するといった価値観が薄れています。
それにより、今までとは異なり、個人で所有する商品よりもサブスクリプションが増えているのです。一括購入でお金を支払いたくない方も、サブスクリプションを利用して、サービスを利用できるといったメリットがあります。
サブスクリプションを成功させた企業事例
サブスクリプションは、多くの企業が導入しています。そのなかで、どのような企業が成功しているのでしょうか。
今回は、アドビ株式会社におけるサブスクリプションの成功事例を解説します。
アドビ株式会社
アドビ株式会社では、Adobe Creative Cloud(Photoshopやイラストレーターなどのクリエイティブツールを利用できるサービス)を展開しています。
Adobe Creative Cloudを始めたきっかけとして、自社の収益を上げながら、顧客に最高の体験を利用してもらうためです。そのために、アドビは、以下の3つの施策を実施しました。
- リアルタイムでの機能アップデート
- サブスクリプションで2~3年後の収益を予想
- ユーザーデータの活用
アドビは、ユーザーの利便性向上のため、リアルタイムでの機能アップデートを行っています。それにより、顧客の求めるサービス提供につながりました。
また、サブスクリプションにより、2~3年後の収益を把握しています。それにより、自社の収益安定に成功しました。
そして、顧客の行動データ獲得にも努めています。例えば、「デスクトップアプリとモバイルアプリの両方を頻繁に利用している方は、デスクトップアプリのみを利用している方よりも離脱率が低い」というデータを取得しました。そして、デスクトップアプリを利用している方に、「モバイルアプリもダウンロードしましょう」とメッセージを送り、さらなるサービス利用につなげています。
これらの施策により、2020年11月期の通期連結決算では、過去最高の77億4,000万ドルを達成しました。このように、アドビ株式会社は、効果的な戦略により、サブスクリプションを成功させています。
サブスクリプションを企業の集客につなげる
サブスクリプションは、毎月や毎年、料金を支払い、モノやサービスを一定期間利用できるビジネスモデルです。サブスクリプションが増えている理由は、企業が継続的な売り上げを立てるためや消費者の価値観が変化したためです。
アドビ株式会社では、Adobe Creative Cloudを通して、サブスクリプションを成功させています。
このように、サブスクリプションビジネスを理解して、自社の売上向上につなげましょう。