サステナビリティ経営で、社会から求められる企業に！メリットや事例を解説

昨今、日本で取り入れられているサスティナビリティ経営は、企業価値を上げる経営手法です。

「今後、社会貢献をして評価される企業になりたい」といった方もいるでしょう。

そこで今回は、サスティナビリティ経営の概要やメリット、KDDI株式会社の事例を解説します。

この記事を読むことで、現在、重要視されているサスティナビリティ経営について把握でき、経営人材として活躍する際の参考となるでしょう。

サステナビリティ経営により、社会貢献できる企業価値の高い企業に！
サステナビリティ経営のメリット2選
├ 評価される企業になり、売上向上につながる
└ 新たな市場を切り開くチャンスとなる
さまざまな環境・社会問題に対応するサステナビリティ経営の企業事例
└ KDDI株式会社
サステナビリティ経営で、社会から求められる企業へ！

サステナビリティ経営により、社会貢献できる企業価値の高い企業に！

昨今注目されているサスティナビリティ経営とは、環境や社会への配慮により、自社の事業の持続を目指す経営です。

注目されている理由として、以下の2点が挙げられます。

• 環境問題に対処するため
• 消費者の価値観が変化しているため

まずは、二酸化炭素の排出増加や廃棄物増加により、環境問題が悪化している点です。また、石油といった資源が枯渇してきたり、海面上昇したりといった問題まで発展しています。このような環境問題に対処して、人間が今後も生活し続けるためには、個人一人一人の取り組みだけでは達成できません。企業単位での取り組みにより、解決する必要があるのです。

また、消費者の価値観が変化している点も理由の1つです。最近では、環境・社会に配慮した消費行動である「エシカル消費[g]」のニーズも高まっており、商品やサービス選びも重要視されています。

そして、サスティナビリティ経営は、日本政府も注目しています。経済産業省は、サスティナビリティ経営における関連データの収集や戦略的活用に関するワーキンググループ[h]を設置しました。その理由は、企業価値向上に向けた経営や事業回復につなげるための方策を検討するためです。

このように、サスティナビリティ経営は、企業や消費者、政府などあらゆる方面から注目されている経営手法なのです。

サステナビリティ経営のメリット2選

サスティナビリティ経営の導入により、さまざまなメリットが存在します。

本記事では、企業にとって大きなメリットとなる2点を解説します。

評価される企業になり、売上向上につながる

サスティナビリティ経営を取り入れることにより、社会から評価されるメリットがあります。最近のニーズとして、企業は利益を上げるだけでなく、環境や社会問題に積極的に取り組む姿勢が求められているためです。そのため、環境や社会に配慮した商品やサービスを提供する事業内容が評価されるのです。

そして、企業が社会的に評価されると、それに連動して企業ブランドも向上し、株主や金融機関、取引先からの信用アップにつながります。これにより、離職率低下や、取引先の増加、売上向上にもつながるでしょう。

新たな市場を切り開くチャンスとなる

サスティナビリティ経営の導入により、新しい市場を開拓し、新規事業につながる可能性があります。理由は、環境・社会問題を解決するためには、現在の市場におけるサービスでは不足しており、新たな市場の開拓が必要になる場合も多いためです。現状の環境・社会問題解決の市場規模は1,000兆円以上とされており、今後も市場規模の拡大が予測されます。

例を挙げると、廃棄物が多くなり環境問題が悪化する課題に対して、フードロスを削減するビジネスを展開するといったアイデアもあるでしょう。IT企業であれば、AIを活用して高精度の販売予測を行い、フードロスの削減につながるビジネスを展開できる可能性もあります。

このように、「自社の事業は、環境や社会問題に関係ない」と考えるのではなく、新たな発想でサスティナビリティ経営を行う点も求められます。

さまざまな環境・社会問題に対応するサステナビリティ経営の企業事例

ここまで、サステナビリティ経営を導入するメリットを解説してきました。では、実際にサステナビリティ経営を取り入れている企業は、どのような施策をとっているのでしょうか。

ここでは、KDDI株式会社の事例をご紹介します。

KDDI株式会社

KDDI株式会社は、日本を代表する電気通信事業[t]を行っている企業です。KDDIは、「豊かなコミュニケーション社会の発展への貢献」を目指し、サスティナビリティ経営を取り入れました。現在、深刻化している環境・社会問題に対応することで、企業価値の向上や社会の持続的成長を目指しています。

サステナビリティ経営の導入にあたり、KDDIは以下2点に注目しました。

• カーボンニュートラルの実現
• 世界中における地域・経済格差の解消

KDDIは、地球全体の課題である気候変動による環境問題を解決しようと試みています。目標として、温室効果ガスの排出から、植物による吸収量を差し引いて全体としてゼロとする「カーボンニュートラル[u]」実現を目指しています。具体的には、2030年度までに通信制設備を含むKDDIのカーボンニュートラル化達成が目標です。

また、地域における経済格差解消を目指して、発展途上国における通信サービスの維持や拡大の試みを行ってきました。2024年度までに、モンゴル共和国での通信を活用した教育サービスである「Stars[v]」の利用者18万人の獲得を目指しています。

このように、KDDIではサスティナビリティ経営を通して、環境・社会問題両面における課題解決に向けて事業を展開しています。

サステナビリティ経営で、社会から求められる企業へ！

サスティナビリティ経営とは、環境や社会に配慮することで、事業の持続化を目指す経営手法です。

売上向上につながったり、新たな市場を切り開いたりするチャンスとなるメリットがあります。さらに、KDDIでは、環境社会問題両方の課題解決に向けたサービスを提供しています。

本記事であげた解説や事例を参考にして、今後サスティナビリティ経営を取り入れていきましょう。