クラウド化とは?2つのメリットや種類、導入事例をわかりやすく解説
「最近取り入れる企業が多いクラウド化とは?」
「クラウド化によりどのようなメリットがあるの?」
「業務の改善につながる?」
このように考えていませんか?昨今、聞く機会の多いクラウド化について気になる方もいるでしょう。
そこで本記事では、クラウド化の概要やメリット、企業の成功事例を解説します。
クラウド化についての理解を深めて、スムーズな業務につなげましょう。
クラウド化とは、既存のシステムをクラウドサービスに移行すること
クラウド化の2つのメリット
├ 1.場所に関係なく利用できる
└ 2.管理が楽になる
クラウド化の成功事例(PayPay株式会社)
クラウド化を理解して仕事をスムーズに進めよう
クラウド化とは、既存のシステムをクラウドサービスに移行すること
クラウド化とは、自社で管理していたサーバーやソフトウェアのような情報システムをインターネット経由で利用できるサービスに切り替えることです。
社内のサーバールームで保存するよりも管理コストが減り、場所を選ばず利用できる特徴があります。
昨今、クラウド化は多くの企業で行われています。実際に、 IT専門調査会社のIDC Japan 株式会社の「国内クラウド市場予測」では、国内クラウド市場の2022年〜2027年の年間平均成長率は17.9%で推移すると予測されました。
さらに、2027年の市場規模は、2022年比である約2.3倍の13兆2,571億円になると予想されています。
クラウドサービスは安価な場合も多いため、多くの企業での導入が期待されるでしょう。
このようなクラウド化には、以下の3種類があります。
ソフトウェアのクラウド化 | ソフトウェアサービスを利用したクラウド化 |
開発環境のクラウド化 | OSやミドルウェアをクラウド化 |
社内インフラのクラウド化 | インターネット上でネットワークやサーバーを構築 |
ソフトウェアのクラウド化は、Gmailやfreeeなどのソフトウェアサービスを利用することです。
また、開発環境において、OSやミドルウェアまでをクラウド化できます。そのほかにも、自社に合わせた環境を作れる社内インフラのクラウド化も利用されています。
このように多種多様な種類があるため、自社にあった方法を選びましょう。
クラウド化の2つのメリット
クラウド化を行うメリットは、以下の2点です。
- 場所に関係なく利用できる
- 管理が楽になる
以下の項で詳しく解説します。
1.場所に関係なく利用できる
クラウド化を行うと、外出先でもPCやタブレット、スマホなどの端末を利用して作業ができます。遠距離の相手との共同作業も可能です。
どこにいても、社内システムの利用やデータ共有・開発などが可能になるため、客先での社内業務やリモートワークにも役立つでしょう。
多彩で柔軟な働き方を叶えられる点がメリットといえます。
2.管理が楽になる
管理コストが少なくなるのもクラウド化のメリットです。管理や維持をサービス提供事業者が行ってくれるので、以前まで自社で行っていたメンテナンスが少なくなったり、不要になったりします。
いままでは、社内でデータを保存する際、システムの安定稼働の確保やセキュリティリスクを下げる管理など、時間や費用がかかっていました。
しかし、クラウド化をすれば自社で行っていた管理などの手間がなくなり、本来の業務に集中しやすくなります。
また、ソフトウェアのインストールやアプリケーションのアップデート作業も、サービス提供事業者が行うため、会社での負担はありません。
クラウド化の成功事例(PayPay株式会社)
本項では、クラウド化に成功したPayPay株式会社の事例を紹介します。
PayPayは、QRコードやバーコードを使用して料金を支払うスマホ決済サービスを提供している企業です。
PayPayは、サービスを提供するうえでクラウド化を行いました。
例えば、サービスのインフラ基盤にAmazonのWebサービスである「AWS」を利用しています。採用した理由は、俊敏性が高く時間的なコストを抑えられるためです。
また、AWSの拡張性や柔軟性も活かしながら、既存のサービスへの追加やアップデートを行っています。
ほかにも、マイクロサービスアーキテクチャ(規模が小さいサービスを組み合わせて大きなサイトやシステムを構築する技法)を採用して、分散システム(複数のコンピューターが連携して一つの作業を分担するシステム)を構築しています。
さらに、セキュリティ面にも配慮しており、以下の方法を行いました。
- クライアントサイド暗号化(ユーザー側で暗号化や復号化を行うこと)
- サーバーサイド暗号化(サーバー側で暗号化や復号化を行うこと)
- マネージドセキュリティサービス(システムのセキュリティ監視を専門企業に依頼すること)
上記のように、顧客情報を保管しています。
このようなさまざまな工夫により、6,000万人が利用するQRコードサービスをわずか3か月でリリースすることに成功しました。
PayPayのように、セキュリティ面に配慮しながらもクラウドの特性を活用して、ビジネスを成功に導くことが可能です。
クラウド化を理解して仕事をスムーズに進めよう
クラウド化とは、情報システムをインターネット上で利用できるサービスに切り替えることです。どこにいても仕事ができたり、管理コストが減ったりするメリットがあります。
クラウド化することで、PayPay株式会社のように事業を成功に導ける可能性もあるでしょう。クラウド化に興味のある方は、さまざまなサービスがあるため、調べてみてください。
クラウド化に関連して、昨今は、既存のものにIT技術をつなげるIOTが行われています。
以下の記事では、IOTの概要やメリットを解説しているため、ITに関心のある方はご覧ください。