ITエンジニアの将来性が高い理由とは?オススメの4職種もご紹介!

仕事や日常生活で利用するスマートフォンやパソコン。ITやWEBサービスは、もはや私たちの生活に必要不可欠な存在となりました。

現代のIT社会を支えている重要な存在がITエンジニアです。今後もITやWEBサービスがさまざまに提供されることが予測されるため、ITエンジニアへのニーズはさらに高まると言えます。

今回は、ITエンジニアの将来性が高い理由とオススメの4職種についてまとめました。

■ITエンジニアの需要は高く将来性が高い

結論からお伝えすると、ITエンジニアの需要は高く、将来性は非常に高いと言えます。なぜなら、世の中のあらゆるモノが通信でつながりつつある現在、IT領域では日々さまざまなサービスが提供され続けているからです。

実は、ITエンジニアは人手が不足すると言われています。経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」では2018年を基準として2030年までの間にIT人材の不足が年々増加すると警鐘をしており、2030年には最大約79万人のIT人材が不足する見込みとの試算結果も出ています。

ITのサービスを形にするにはITエンジニアの存在が不可欠です。ITエンジニアへの社会のニーズが高い関係から、将来性は非常に高いと言えます。

ITエンジニアの将来性が高い理由とは?

ITエンジニアの将来性が高い理由として具体的な事例3つを下記にまとめました。

企業のDX推進でニーズが高い

ITエンジニアの将来性が高い理由の1つ目は、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しているためです。大手コンサルティングファームのPwCコンサルティングが調査した『日本企業のDX推進実態調査2022』によると、調査を行った対象全体の59%が「経営戦略に基づき、全社的にDXに取り組んでいる」と回答しています。

スマートフォンの普及により企業は顧客との対面でのコミュニケーションとWEBでのコミュニケーションの双方を意識した施策への取り組みが求められる時代となりました。

例えば、アパレル企業がECサイトとリアル店舗を一体のオムニチャネルとして捉え最適な購買施策を検討する事例などになります。こうした、複雑な顧客の購買行動に対応するため、企業はDXを推進する必要があるのです。

企業がこれからDX化を推進するためには、優秀なITエンジニアが必要であり、DX推進を担うITエンジニアのニーズが高くなっているのです。今後もDXを推進する企業は多いため、ITエンジニアの将来性は高いと言えます。

AIに代替されにくい

ITエンジニアの将来性が高い理由の2つ目は、AIに代替されにくいためです。現在、さまざまな職種がAIに代替されるようになるのではないかと危惧されています。しかし、AIは単純作業を高速で正確に処理する点については得意ですが、企画や交渉などの創造性の高い業務は不得意です。

ITエンジニアは企業側との交渉の中でニーズを細やかに読み取り、最適なプランを企画するスキルが求められます。

また、なぜそのプランが必要であるのかを企業側に説明し納得してもらう説得力も求められるのです。顧客とのコミュニケーションの中で、感情の動きに合わせ話を進める必要がある交渉の業務においては、AIでは対応が難しいのです。

こうした理由から、ITエンジニアはAIに代替されにくいため、将来性が高いと言えます。

技術が常に進化している

ITエンジニアの将来性が高い理由の3つ目は、技術の変化が非常に早い業界の特徴が影響しています。技術が進化することは、常に新しい仕事が発生することを意味しています。新しいIT技術のスキルを磨き続ける限り、新しい仕事に取り組むことができるため、ITエンジニアの将来性は高いと言えます。

未経験の方がITエンジニアになるには?

ITエンジニアは将来性が高いため、未経験から志望したい方もいるでしょう。未経験からITエンジニアになることは不可能ではありません。未経験からITエンジニアになる方法としては、Web学習サービスを利用する方法があります。

Web学習サービスはスマートフォンやPCを活用して動画の視聴や学習教材を読みスキルを身に着ける学習スタイルになります。オンライン上で学習ができるため、場所を気にせずにスキマ時間で学べる点が魅力です。

また、プログラミングスクールに通いスキルを身に着ける方法もあります。プログラミングスクールの場合、就職までサポートしてもらえる点も魅力です。ITエンジニアは不足しているため、スキルがあれば未経験であったとしても採用される可能性が高くなります。

さまざまなサービスを活用し、スキルを身に着けるプロセスが未経験からITエンジニアとなる方法になります。

将来性の高いITエンジニアの職種を4つご紹介

将来性が高く、社会のニーズも高いITエンジニアの職種ですが、ここでは、特に将来性が高いITエンジニアの職種を4つご紹介します。

ネットワークエンジニア

ITのネットワークを支える業務は常に需要があります。ネットワークエンジニアの仕事は、『ネットワークシステム』を構築・運用することです。近年では企業のデジタルトランスフォーメーション推進や、在宅勤務、そして、動画配信サービスの増加により、個人が消費する通信量が劇的に増加しつつあります。それに伴い、ネットワークの強化が求められ続けているのです。

また、通信規格が4Gから5Gに変化するケースのように、今後も新しい通信規格が登場するでしょう。新たな通信規格に対応するネットワークを構築する仕事はネットワークエンジニアの業務です。個人の通信量の増加と通信規格の進化は続いているため、今後もネットワークエンジニアの将来性は高いと言えます。

WEBエンジニア

私たちの生活にWEB上のサービスは不可欠になりました。Webエンジニアは、Webサイトで利用されているシステムの設計・開発・運用・保守を担うエンジニアです。Webエンジニアはさまざまな職種と連携しながら多数のプロジェクトを同時に進めるケースが多く、マルチタスクスキルやコミュニケーションスキルが求められます。

現代では、さまざまなWEBサービスが提供されており、今後も市場のニーズに合わせたサービスが提供されていくでしょう。WEBエンジニアが扱う領域は私たちがネットを利用する際に接する領域で、ある意味個人に最も身近な領域であるため将来性は今後も高いのです。

AIエンジニア

WEB上の個人向けサービスだけでなく、工場の製品製造の品質管理の工程などにAIが活用される時代になりました。AIエンジニアの仕事は機械学習や統計処理の領域で高度なスキルを活用しAIを構築、運用する業務になります。

現代では、企業活動から膨大なデータが収集されるようになりました。ビック・データのような膨大なデータを人力で解析するのは手間がかかりスピードも落ちますがAIを活用すれば瞬時に解析が可能です。また、膨大な情報を高速で正確に処理できるAIは今後もさまざまな分野に普及していく見込みであり、AIエンジニアの将来性は高いと言えます。

IoTエンジニア

モノとモノが通信でつながる時代を支える存在がIoTエンジニアです。IoTエンジニアはIoT機器やソフトウェア開発を担うエンジニアです。ソフトウェア開発業務はもちろん、上流工程の業務も担います。

IoTとは、車や家電のようなさまざまな「モノ」がインターネットと繋がり、データのやり取りや相互のコントロールを行う仕組みになります。外出先からスマートフォンで自宅のエアコンの電源を入れるような技術にIoTの技術が活用されているのです。

IoTの開発は、ハードウェア面とソフトウェア面の多岐にわたる分野の技術の結合によって行われます。そのため、ハードウェアとソフトウェア双方について幅広い知識が必要になるのです。共働き世帯が増加している社会の変化に伴い、家事の負担軽減をサポートするIoT家電へのニーズは増加していく見込みです。IoTのニーズは高いですが、技術者は不足しているため、IoTエンジニアの将来性は高いと言えます。

■まとめ

スマートフォンが普及した現在ではITサービスの活用を通じて、快適で便利なサービスを利用できるようになりました。もはや、IT社会のインフラと言っても過言ではないでしょう。

ITサービスを支えるITエンジニアに対する社会のニーズは高く、将来性も高いのです。本記事がITエンジニアの将来性を理解し、ITエンジニアとしてのキャリアの一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。